TVなし生活を1年続けてみて

デジタル化を半年後に迎えた去年の初めにアナログTVを廃棄してから、これまで1年TVなし生活を続けて来ました。

そういうことをしてみようと思い立ったキッカケは、世の中の生活の大きな変化をきっかけに、自分なりの異なった生活の変化をつけてみようと思ったからでした。1997年の春から社会人として働き始め、初めてもらった給料で購入した日立製の25インチのテレビを廃棄する時には寂しくもありました。

良かったと思えることは、自分の時間がもの凄く増えたことです。仕事から帰って来て、特に何を見たいわけでもないのに、漠然とTVのスイッチをonにしていたことが如何に多かったのか?と気づかされました。

2-3週間に一度の割合で映画を観に行く頻度が増えたのは良かったのかもしれませんが、思ったよりも読書の時間は増えませんでした。予想していたと言えばそれまでなのですが、インターネットラジオ含めて、ネットにつなぐ時間が増えました。帰宅するとまずonlineになっていました。

ニコ動の存在/面白さに気づきました。これまでの既存の民放だと放映できない社会的な事件(オリンパス、紳助問題、大阪ダブル選挙)の討論番組や政治番組を2時間続けることはありがたかったです。人々の興味が多角化し、従来の10-20のチャンネル数ではとうていカバーできなくなってきているのでしょう。

逆に不便だったのは、興味のあるサッカーの試合をリアルタイムで見る機会が減ったことです。数年前にスカパーを脱会してからヨーロッパのサッカーはネットでダイジェストを観るだけになってしまい、それは変わらないので良いのですが、TVでやる試合(日本代表、オリンピック代表)を毎回スポーツバーで見るのは不便でした。わざわざ人の家に押しかけて観たりもしていましたが、毎回そうする訳にもいかないですし、スタジアムに行けない場合の対応を考える必要があります。

つい先ほどamaonで液晶テレビの値段をチェックしてみると、1インチあたり1,000円以下になっています。2-3年前は1インチあたり10,000円を割った、5,000円を割ったというのが話題になっていたのに、いったいその頃の話はどこへいったのでしょうか? (笑) 大変安くなっていますが、この心地の良い生活を保つためにも、もう暫くこのTVなし生活を続けてみようと思います。

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